2010年2月9日に開催された IDC Japan株式会社主催

『Japan Storage Vision 2010』 での私 伊藤孝行の講演内容を

動画で公開しております。 講演動画はこちらへ


2011年03月23日

東北関東大震災お見舞い

東北関東大震災(気象庁正式名:東北地方太平洋沖地震)にて被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。私も非被災地ながら発災時の被害や、自宅マンション自治会防災部での緊急対応等、慌ただしく本日まであっという間に過ぎてしまいました。本ブログもそのような状況で記事更新が滞っておりますが、弊方の無事と共に最新状況を簡単にお伝えしたいと思います。

まず、私の所属する株式会社ニューテックでは、弊社製品をご使用で被災されてお困りの場合、製品のサポートについては柔軟に対応させていただくことを表明させていただいております。お問合せにつきましては、弊社サポート受付までご一報ください。

ニューテックとしましては、人的・物的共に大きな被害はなく3月14日から通常営業としております。本社地区(浜松町)は計画停電も実施されず課題事項はありませんが、生産・開発部門の大船テクノセンター(神奈川県鎌倉市)は計画停電実施地域第5グループに属しており、一部生産体制に課題がありましたが、既に特別勤務シフト体制に移行しかつ一部生産工程を計画停電が無い本社地区に移行する等にて納期面でご迷惑をおかけしないよう対処しております。


255958654.jpg
  写真:【16:23】発災直後のJR秋葉原駅の様子(撮影は筆者)

【14:46〜】
発災当時の私は、某社さんのセミナーにお客様と参加するため、秋葉原UDXビルのセミナールームに往訪中。第一セッションが終わる頃、強い横揺れで始まりさらに突き上げる縦揺れに見舞われ、机の下に潜った。しばらく様子見の後セミナーは続行されたが、少し離れた地域が甚大な被災をしている可能性を思慮し、セミナーからは退出することを判断。

【15:15〜】
手持ちの携帯ラジオで東北地方が甚大な被災であることを確認し、安否確認に移行。まずは社に状況報告をしたが、WillcomのW-VPNを使用しておりIP回線のためか輻輳抑制もなく安定して通話可能であった。次に家族の安否、個人契約のE-MOBILE音声回線・Willcom音声回線・自宅固定電話(NTT加入回線)共に輻輳抑制で連絡できず。

そこで、災害伝言ダイヤル171を利用するも市外局番03・048地域は 『被災地以外の方はご利用できません』 と新規伝言の登録ができず。その後、翌日あたりから利用解禁となったが、171に日頃から期待していたため少々残念。もちろん甚大被災地を優先しての解禁だと思うので、このあたりの事情は詳しく調べる必要があると思う。

※NTT東日本のサイトには、3月11日(金)17時47分 から
※宮城、福島、岩手、茨城、群馬、栃木、東京、埼玉、千葉の
※市外局番から始まる電話番号(10桁) にサービス開始とありますが
※少なくとも同日20時過ぎまでは048で登録不可でした

携帯電話の電子メール(私はスマートホンのためGmail)は送信自体は可能だったが、安否確認には活用できず。嫁の携帯電話はAUのキャリアメールだったが、プッシュ(自動)受信ができておらず、意思疎通はできず。どうやら輻輳抑制のためか受信操作をしないといけなかったらしく、随分時間が経ってからメール確認した模様。

【16:18〜】
いけないとは思いながら、171もメールも使用できないのでE-MOBILE〜AU間で電話を何度かかけなおし、疎通。家族の安否確認を完了。自宅マンションの防災センターにも疎通、建物の大きな被災が無いことを確認。

鉄道の運行状況等を調査。秋葉原だからと家電店へ行ってテレビを見ようと思ったが全て閉店しており利用できず。手持ちの携帯ラジオか駅に直接出向いての情報収集しかできず。

鉄道再開について情報が取れないため、オフィスに戻って夜明かしするか徒歩帰宅をするか検討開始。いずれにしてもカロリーを消費するので、UDXビル内コンビニに立ち寄りおにぎり類とチョコレートを調達。

【16:32〜】
屋外で情報収集するも、かなり冷え込んできたため体力温存のためUDXビル内公共スペースで待機させていただく。ラジオを中心に情報収集するが、首都圏の交通機関についてはすぐには詳細情報を得られず。家族に小さな子供がいること、自宅マンションの自治会防災部長をしていること、自宅まで12Km程度のため徒歩帰宅に向けた情報収集を開始する。

【17:11〜】
結局全ての時間を通じて安定して利用できていたのはTwitterのみ。親しい友人・業界の関係者の方が無事なことと本日夜の会合が延期であることを、Twitterで確認。家族がTwitterを利用できる状態になかったことだけが敗因。

【17:29〜】
首都圏のJR各線が運行再開目途が立たないことがラジオ等で判り始めた。オフィスに戻って夜明かししても明日鉄道が運行される保証がないこと(過去同様の実績もない)、自転車通勤で徒歩帰宅路は正確に把握していたこと、電話は輻輳抑制で不安定だがネットワーク回線は疎通しておりスマートホンのGoogleMapで最短距離の把握もできていることから、徒歩帰宅決行を判断。

【18:40〜】
上野〜谷中〜明治通りのルートをたどるべく徒歩中、田端駅近くの明治通りに出る前の裏道で道に迷っている方を見かけ、見るに見かねず道案内をすることに。明治通りに出ると、徒歩帰宅者で歩行者渋滞の状態。なんとか5km/h程度の速度で歩行できていた。

道中殆ど被災個所はなかったが、北区王子近辺で歩道ブロックの盛り上がりや古い建物の壁面崩落を2〜3か所確認。さらに、赤羽を目指している道に不案内な方がいらっしゃったので声をかけ、同行メンバーが総勢5名になる。

【19:55〜】
北区赤羽地区へ入る。一部の同行者とは分かれ、他の方とも荒川を渡るところで分かれる。新荒川大橋その他荒川にかかる諸建築物は大きな損傷はない模様だが、余震を考えると少々心細くなりながら荒川を渡る。

【20:23】
無事自宅マンションに到着。一階防災センターへ立ち寄り被害状況の申し送り。4基あるエレベータは当然停止したが、うち3台は1時間程度で保守業者により復旧。1台はワイヤーの絡まりと一部階の操作盤崩落により運行停止。

256042807.jpg
  写真:発災当日の万歩計 実に637kcalの消費(撮影は筆者)

発災当日は、以上のような具合でした。
防災マニアでもある私でしたので一応冷静に対応できたつもりですが、あてが外れたこともあり課題はそれなりにありました。

1.安否確認 すぐに171が使用できなかった
         平時と変わらず安定していたのはTwitterのみ

2.情報収集 やはり携帯ラジオが一番力になる
         秋葉原ですらTVは見られなかった

3.帰宅手段 あまり焦らず、オフィス等で夜明かしも良い手段
         徒歩帰宅なら、10km程度が一気に歩ける距離
         徒歩帰宅は無理なく早めの時間に決断が必要

4.携帯電話 スマートホンが大活躍 ラジオも聴けるし地図も使える
         問題はバッテリー 私は予備バッテリ携行で対処

5.安全配慮 頭を保護するため、帽子位は持っていたかった
         オフィスにヘルメットを置いておくと良いかも

Twitterは一年以上活用していますが、今回の騒動であっても(デマもありましたが)比較的冷静に情報収集ができ知人に連絡手段としても安定して活用できました。自宅マンション自治会防災部では、有効な安否確認の一手段としてTwitter等SNS使用方法の勉強会を行う予定です。

引き続き強い余震や他地区震源の地震がつづきますので、皆様におかれましても引き続き安全にご留意の上お過ごしください。


posted by ハリー伊藤 at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ストレージ業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

21世紀の小学校設備

RIMG0244.JPG
  写真:正門の学校名銘板

地元の小学校が耐震対策のため移転新築されるのですが、本日はその校舎部が落成したので地元住民に内覧会として公開されたので、ここへ通う我が家の姫たちと見学に行って参りました。21世紀の学校設備を少しプロっぽい視点からレポートしてみようと思います。まず正門の学校名銘板。さすがはキュポラのある町・川口市らしく鉄の鍛造製の銘板であります。

RIMG0245.JPG
  写真:外構の塀

そして外構の塀も、鉄を使用した立派なもの。地元の産業である鋳物工場はかなり数が減りマンションに生まれ変わってしまいましたが、東京オリンピックの聖火台を製造したという川口の鉄への誇りが学校に息づくのは嬉しいことであります。

RIMG0230.JPG
  写真:一般教室の様子

教室は今風に、廊下との間はオープンになっていました。そして気になったのは黒板。新築の学校でなぜホワイトボードを採用しないのか疑問に思いましたが、ちゃんと理由があるのですね。黒板を採用しているのは次の通りだそうです。

1.遠くからでも見易い(ホワイトボードは反射したり...)
2.緑色は精神的に落ち着く色である
3.コストの問題(特にランニングコスト)

ホワイトボードの白は膨張色なので、そこに書いた文字は遠くから見ると見辛い。ビジネスで使うホワイトボードは、確かに教室よりもずっと狭いスペースで主に利用されるので気付きにくいポイントですね。

また、チョークの粉の飛散についても最近のチョークはダストレス・チョークといって、私が子供時代の70年代のそれと違って殆ど粉が飛散しないそうです。またチョーク一本のコストは7円前後だとか。確かにホワイトボード用ペンは数百円しますし、すぐに書けなくなってしまいます。

RIMG0228.JPG
  写真:教室の電気設備操作盤

教室内の操作盤に目を移しますと、ずいぶん色々配置されています。左からインタホン、熱交換換気扇の強度調整、同起動スイッチ、放送音量スイッチに電灯スイッチ。私の子供の頃は、電灯スイッチと放送音量スイッチ位しかありませんでしたが、ずいぶんな充実ぶりであります。

RIMG0227.JPG
  写真:緊急通知釦付のインタホン

インタホンは主な用途として、緊急通知用でしょうね。既設の私立小学校では、緊急一斉通知釦付特定小電力トランシーバで通信網を構築したりしているようですが、公立小学校で新築の場合でもこのようにインタホンによる通信手段が確保されるのは安心ですね。学校では外線で電話があると、先生を放送で呼び出して先生が職員室まで走っていく...というのがあります。このインタホンで外線転送できたりするのかもしれませんが、詳細は不明でした。

RIMG0239.JPG
  写真:家庭科室の操作盤周辺

家庭科室では、なんと給湯設備まであるようです。21世紀の小学校はゴージャスですねぇ。

RIMG0229.JPG
  写真:教室の暖房設備

各教室の暖房設備は、ご覧のような都市ガスストーブです。川口市ではこれまで灯油式のダルマストーブでしたが、ずいぶん現代的になったものです。都市ガスですとランニングコストが少々気になりますが。

RIMG0243.JPG
  写真:パソコン教室のラックキャビネット

私たちの時代になかった教室、パソコン教室です。ギョーカイの者としては、サーバーラックくらいあるのかなと気になるところですが、準備室には何もなく教室内にご覧の小型ラックが一台あるだけでした。ネットワークラック?サーバーラック?多分前者でしょうね。

RIMG0240.JPG
  写真:音楽室の天井に配された録音用設備

この小学校では、なんと理科室と音楽室が2つも配されています。この地域は、鋳物工場跡に建設された大型マンション銀座になっており、各学年5クラス・1,200名近い生徒を抱えますのでこうなったのでしょう。そして音楽室天井には、録音用のマイクがなんとサスペンションホルダに抱えられてぶら下がっています。プロっぽいですね。残念ながらプロPA機器メーカ製ではなく某学校向け音響メーカ製でしたが。

RIMG0241.JPG
  写真:屋上の緑化

最後に、電気設備系以外の施設を一通りご紹介します。こちらは屋上。21世紀らしく?屋上緑化の一環として芝生が植えられていました。別の場所には、花壇も設置されていました。屋上なら日当たりが良く、風通しも良いので具合良いのですかね。

RIMG0242.JPG
  写真:屋上に配されたプール

この学校、実は土地はあまり広くないため地上5階建てで立体的に設備が配されております。そしてプールはなんと4階部分に配されています。設備的には、耐加重と防水の観点から上層階に水物を配するのは大変でお金もかかるらしいのですが、土地が限られる以上仕方がないのでしょうか。うまい具合に外からの視線がさえぎられるように設計されています。地域にも開放してほしいくらいの上等な設備ですね。

RIMG0232.JPG
  写真:教室の廊下

また、体育館を見下ろすように廊下が配されていて、ご覧のように教室横の廊下にある窓をのぞくと...

RIMG0233.JPG
  写真:廊下から見下ろす体育館

と、ご覧のように体育館の様子がうかがえます。

RIMG0234.JPG
  写真:廊下中央の吹き抜け

廊下の中央部には吹き抜けが配されており、採光にも気配りがされています。小学校とは思えませんね。

RIMG0236.JPG
  写真:教室間に配されたフリースペース

最後に、私が感心したファシリティがこれです。各階の中央部には、教室ひとつ分位のフリースペースが配されています。ここを具体的にどのように利用するかはお話を聞くことができませんでしたが、異学年間で自由時間を過ごすプログラムがあるのでそれに利用したり、雨の日の放課時間での利用、課題図書を置いてみたり展覧会やバザー等イベントの時に活用するのも良さそうです。

各設備を見て回る毎に、某番組の 『何ということでしょう〜』 という加藤みどりさんのナレーションが頭から離れませんでしたが(苦笑、次世代を担う子供たちがこんな素敵な環境で学ぶことができるのは嬉しい限りです。川口市は以前は法人税収入が埼玉の他自治体より多かったり、現在では大型マンション銀座になったことから50万人・20万世帯が居住する税収入等、財政的にはかなり恵まれているようですからここまで出来るのかもしれません。

posted by ハリー伊藤 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

ManyCoreなイベント

IMAG0266.jpg
  写真:ManyCoreサーバーセミナーの様子(JNSL宮坂氏)

本日は、今話題になりつつある 『ManyCoreサーバー』 のイベントに少し顔を出させていただきました。私はストレージソリューションがメインのビジネスなのですが、お客様がデータセンタ事業者様中心であることから、少々ニッチな仕様のモデルに限ってですがサーバビジネスにも少し足を突っ込んでおります。

どんな 『ManyCoreサーバー』 かといいますと、2Uサイズで512コアのサーバーです。1CPUあたりは実に64コア。

IMAG0267.jpg
 写真:ManyCoreサーバーのマザーボード部

この長細いマザーボードユニットを、2Uのサーバ筺体に4枚挿入します。1枚のマザーボードユニットにCPUが2個載りますので、64コアx2CPUx4マザーユニット=512コアという具合です。恐るべき集積密度ですねぇ。

IMAG0269.jpg
  写真:64コアCPU部

このCPUはTILERA社製です。将来的には100コア製品も予定しているとか。本日はTILERA社の石毛さんからもプレゼンテーションがあり、実際のベンチマークについてもご説明がありました。性能については、既存のCPUと比べてオブジェクトあたりの速度はほぼイコールか少し早い位なのですが、集積度が高いため電力消費あたりのパフォーマンス(Performance/Wattsと表現されていました)が非常に高効率です。

ここでは機密保持の関係があるので資料をお見せできないのが残念ですが、資料には具体的な数値も入っていました。パフォーマンスの差は、数10%UPというレベルではなく従来比3〜8倍の効率UPという具合です。さすがはManyCore、であります。

IMAG0270.jpg
  写真:マザーボードユニットの背面I/O部

I/Oについては、PCI-Expressは持っていませんが以下のポートが実装されています。

・10GbE用SFP+ x2
・1GbE用RJ45 x2
・マネジメント(IPMI)用 10/100MbpsRJ45 x1
・コンソール用 10/100MbpsRJ45 x1

以上がCPU毎に独立して実装されています。1マザー2CPUですから、写真では以上のポートが2セット分配置されています。メモリも同様に、CPU毎6スロットずつ配されます。ストレージは筺体の全面に24台の2.5インチHDDが搭載でき、1マザーユニットあたり3台のHDDを利用できます。

どこに売れるか?ですが、やはりデータセンタ事業者様がターゲットになると思います。ホスティングサービスやクラウド系サービスでは、物理ハードウェアにかなりの数のユーザ様を同居(マルチテナントなんて最近業界では言いますね)させますから、無尽蔵に物理サーバーを投資するのではなく、サービスコストのそれなりの比率を占めるファシリティ(場所・電力・空調)の投資を抑制することができるわけです。

Intel系CPUではありませんので気になるソフトウェアの開発環境ですが、TILERA社にて用意されています。LinuxKVMについても間もなく環境が整うとのこと。KVMが用意されれば、かなり幅広くご提案させていただけることになると思いますから楽しみですね。

こんなプロっぽいというかマニアックでニッチなサーバのご用命も承りますので、お気軽にお声掛けください。


posted by ハリー伊藤 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ストレージ業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。