2010年2月9日に開催された IDC Japan株式会社主催

『Japan Storage Vision 2010』 での私 伊藤孝行の講演内容を

動画で公開しております。 講演動画はこちらへ


2013年04月26日

Storage Top Gun

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今週の火曜・水曜・木曜と缶詰めで、社内のグローバルスタッフによるStorage製品特化トレーニングをビジネスパートナーの皆様と受講させていただきました。内容としては、自社Storage製品群の基本コンセプトや製品説明のほか、市場でのセグメンテーションや競合比較情報が示され、毎日修了クイズを受け提案書作成のロールプレイも実施するといった徹底振り。

入社間もない私としは、Storage全製品群を通して学べる場でしたのでタイムリーでありましたし、丁度今月12日に発表された直後の「IBM FlashSystem」についても市場セグメンテーションを含めた具体的な解説がなされましたので、私以外の受講者各位からも随分熱心な質疑が交わされていました。

事ある毎に触れていますように、私はご縁あって16年間ストレージ業界に身をおかせていただいているのですが、こうした資料及びトレーニングの体制が整っているのは今回が初めてなので、とても助かっています。これまでは、自分で競合情報を一から調べたり、自分がトレーニングする側に回ったり... 今回は恵まれた環境になりました。

話題は変わって、「IBM FlashSystem」についてはビジネスパートナー様や社内セールス各位向けの事業立ち上げセッションを早急に立ち上げるべき状況ですので、私がたまたま前職がFlash Storage業界経験者であったことから、社内の皆さんと相談の上パートナーさんルートを中心とした事業立ち上げのプロジェクトを進める中心人物を努めさせていただくことになりました。

これまでのHDDメディアのストレージとは違って、Flash Memoryの媒体は書き換え上限や半導体プロセスの微細化に伴う耐久性や信頼性確保の基礎知識・情報のほか、市場でのセグメンテーション等のマーケティング情報をセールスを行う側としても把握しておく必要性があると認識しています。これは、NAND Flash Storageがさまざまな実装形態(SSDまたはPCI Express, IBM FlashSystemのように外付け型など)がありますし、Latencyを向上させるテクノロジーも様々で、用途や目的が各プロダクトで微妙に違う面があるからです。

良く例え話をするのですが「Flash Storagがほしい(使いたい)」と言っても、車にたとえるならば「車がほしい(使いたい)」といっているようなもの。ハイエンドスポーツカーが必要な目的か、荷物や人が沢山運べてそこそこスピードが出る高級ミニバンが必要なのか、見極める必要があります。

PCI Expressタイプで話題と利用が加速されたFlash Storageですが、外付け型のFlash Storageについては外出し化による若干の性能犠牲はあるものの、容量であったり電力であったり冗長構成やメンテナンス性に利便性をもたらすものです。新たな車種が出てきたようなものですから、そういった市場でのご要求のセグメントをしっかり見極め、パートナー各社様と共通認識を持ってFlash Storageの適切な提案活動によってエンドユーザー様に新たな価値を提供していきたいものです。

posted by ハリー伊藤 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストレージ業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月17日

名古屋で夜話、両手に華...

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  画像:名古屋の実家最寄地下鉄駅

この水曜日は、現職着任後初の出張で名古屋へ往訪しました。ストレージ販売パートナー様向けの新しいセールストレーニングプログラムを私が制作担当したことから、私の担当パートナー様先ではなかったのですがパイロットの意味合いも含め今回セールストレーニングを担当させて頂きました。急遽先週後半に決まった案件だったこともあり、午後一番まで東京での別件対応をこなしてから14時過ぎに東京から移動というドタバタ劇でしたが、周りの皆さんのご協力と自身の準備の甲斐もあって一定の成果を得られました。

折角の地元名古屋ですので、高校時代の仲間に声をかけましたら後輩女子二名とタイミングが合ったので業務終了後、繁華街・栄の錦三(錦三丁目)界隈で久しぶりに一杯呑ることに。冒頭は私の先の転職騒動についてのご報告が話題の中心となりましたが、今回集結されたお二方はビジネスや教壇の最前線でご活躍の各位でしたので、後半は自分の向かうべき職とはどう発見するのだろうかだとか、子供達にそれをどの時点で気付かせる支援を大人として行っていくべきなのか等といった話題で盛り上がりました。

早くやりたいことが見つかれば、学歴よりもいち早く社会に出てしまうべきなのか、高学歴ならば良い職に就けるとは限らない現代において、一方では一定の学歴を経て自身から積極的に世間と関わっていけば多角的な視点が広がり、結果としてモラトリアムの有効活用が吉なのかどうか、などなど。

今回の仲間の一人が某大学で准教授として教壇に就かれていることから、昨今の20歳前後の学生さん達とその親御さん達の様子など、私の子供達はまだ中学生と小学生ですがいろいろ考えさせられる議論となりました。親御さん達の想いとしては、最低限自分達が経験した学歴とそこで得た視野に注目されていたり、逆に自分達が果たせなかった学歴をせめてわが子達には、という事が見え隠れするとか。

一方で、名古屋という地区は過去から内向き志向のため中部地区内で進学する率が高かったのですが、それが最近はより一層進んでいるらしく、その理由は家庭の経済環境が以前のような右肩上がりの収入変化に至っていないことが大きく影響しているだとか。勿論、少子化に伴う私学と中心とした地元大学の充実という外的要因もあるのでしょうが、現場の方と接触しないと気付かない様々な状況について話題を得ました。

高学歴・有名大学を出ることが目的でもなければ昨今はその事に寛容な就職先も増えているのは事実で、私自身も我が子供達には必ずしも必要だとは思っていませんし、ここまでの人生を振り返って自身でもそうした体感はありました。しかし、進む先によっては学歴を経ておいた方が間口が広がるまたは必須条件であることも事実です。今どの道に進むべきかが見えていない状況であれば、自由度を得るために経ておくべきでもあり、一方で最近は通信大学もあるので、その気になれば後でリカバリーできるなんて議論も出てきました。

一番良いのは、子供達が早い段階で自分の進む職を見出して学歴という進路をどこまで経ておくかが判断できれば良いのですが、そうは簡単にいかないのも実態。孔子の言葉を読み返してみても「40にして惑わず」なんてありますし、現に自分達はどうだったかというと20歳前後で天職を見出すだなんて極少数であったり。散々迷ってきた私と、その教壇に立つ後輩は成人前に見出していたという著しい対比による会話も興味深いものがありました。結論は出ず仕舞いでしたが、いかに子供達に色々な体験や視野を与えるべきかが重要となったように記憶しています。

今回は、久しぶりに美味しい名古屋コーチンの刺身でもつまみながらだらだらと呑もう、と集まったのですがこのように新たな気付きと熟慮すべき課題を各位と見直す場となりました。いつも「だらだら呑みますか」と言いながら集まっても、何かしら得られる話題を提供して下さる仲間にいつも感服いたします。また近いうちにゆっくり呑み明かしたいものです。


posted by ハリー伊藤 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しき方々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月14日

Flash Storage来る、そして?

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いよいよ、我が社からも自前のFLASH Storage第一号である「IBM FlashSystem」が4月12日に発表されました。私も縁があって前職はFLASH Memory Storageの企業にてbusiness developmentをさせて頂いていましたので、少しこのプロダクトの様子についてこの場でもお伝えさせていただきます。

賢明な読者各位の殆どはご承知の通り、このプロダクトはTexas Memory Systems社を買収することにより追加されたラインナップですので一から自社で作り上げた製品ではないのですが、今Flash StorageがPCI ExpressタイプやFull FLASH Storageを中心に百花繚乱の中で、このプロダクトのポジショニングについて私個人の考えについて少々お付き合いください。

性能についてはここで実データを列挙すると差し支えありそうですので控えますが、皆様よくご存知のPCI Expressタイプの各社Web掲載データと並べて比較いただけるとお分かりになると思います。残念ながら特別このプロダクトがIOPSにおいてやThroughputにおいて優位性がある訳ではなく、およそ業界と横並びですね。また、テクノロジーについてはシステムバスであるPCI Express上に実装してシステムのメインメモリーと連携した某社の方が個人的には一歩先行くテクノロジーだと感じます。

また、このFLASH Storageをご採用される皆様に注目されているLatencyについては、システムバス上ではなくて外付け筐体へInfiniBandやFC 8Gbitで送り出すことから、システムバス上のPCI Expressタイプよりは勿論見劣りがありますが、倍掛け位には収まっています。

さて、こういった客観的に見た環境の中でこのプロダクトの立ち位置はどこにあるのでしょうか。


1.若干のLatencyを犠牲にしても冗長構成に焦点を当てざるを得ないシステム環境

PCI ExpressタイプのFLASH Storageをいち早く採用されたユーザ各位は、特にLatencyに注目されていると聞き及んでいます。しかし、その構成上 Single Point of Failureと指摘される場面も。採用が進んだ市場ではそのことをうまくかわす用途(Webサービス等で、複数のサーバーで同じデータを配置し分散処理するなど)での伸びが主であったと思います。

どうしても箱レベルでの冗長構成が必要であったり、システム要件でFLASH部分の多重保護設計がFLASHメモリの微細化やMLC/TLC化で検討課題になってきている場面での解として、今回のプロダクトが生きてくるのかとも考える次第です。


2.システム構成上の優位性

PCI ExpressタイプのFLASH Stroageで有名な某社も、外付けFLASH Storageとして利用できるためのソフトウェアを先にリリースされ、1.で述べたような要件に適合するソリューションをお持ちです。しかしながらある市場分野では「一貫保守体制」がシステム運用上どうしても求められる分野があるように見えます。特にストレージは、最新テクノロジーを実装したければベンダーが分かれる場面が多く、保守統合に色々な課題をきたしています。

この「PCI ExpressタイプのFLASH Stroageを外付けFLASH Storageとして利用できるためのソフトウェア」は箱としての供給ではなく、認定サーバーハードウェアにお客様側でソフトウェアとPCI Express FLASH Storageを組み合わせ実装をする必要があるので、統合運用保守という点でビジネス上課題が生じることがある訳です。

今回のプロダクトは、こういったシステム構成・運用保守のビジネススキーム上の課題を簡単にクリアするという点での評価が意外と注目すべき点だと感じています。テクノロジーでより高速なアクセスをお客様にご提供するという最先端ストレージビジネスの醍醐味はワクワクしますが、お客様やパートナー様と運用体制を含めたビジネスを組み立てていく場合、意外と無視できない部分です。


3.システム構成の柔軟性

IBMでは、ローエンド・ミッドレンジストレージ製品の中に仮想化機能を持っているのは当然ですが、他社に無い機能として外部のストレージ筐体を仮想化ストレージプールに参加させられる機能があります(注:IBM FlashSystemにはストレージ仮想化の機能は実装されていません ミッドレンジストレージのV7000シリーズやローエンドストレージのV3700シリーズの仮想化機能の事を指しています)。

上述の「外部仮想化機能」は、元々はお客様が保有される既存の他社ストレージ機器を新設IBMストレージに接続してデータ移行を簡易化したり、他ベンダーの機器も含めてストレージ管理を統合するものでしたが、今回のFlashSystemを接続して活用することも勿論可能です。そして、プール化だけではなくAuto Tiering機能の配下に置くことも出来ますから、様々なストレージシステム構成が容易になります(但し外部仮想化機能は、V3700ではデータ移行作業用の機能として用途が限定されていますので、V7000シリーズとの組み合わせが該当します)。

勿論、Latency志向のシステム要件には接続経路が多層になるのは不利になる一方です。しかしシステム要件というのは、実際に提案の現場で要件に接してると様々な方向に向いているものです。Latancyのプライオリティが1番で無く、IOPS中心でデータの使用頻度がバリエーションに富むという課題をお持ちの場合、このシステム構成はとても魅力的だと想像に難くありません。


いかがでしょうか。結論としては、特にLatencyについてはシステムバス上に直接配するPCI ExpressタイプのFLASH Storageの方に正直軍配が上がります。これはシステム構成を考えたら当然の帰結です。しかしシステム要件はすべてがLatency第一優先ではありませんし、このプロダクトのLatency性能でも要件にマッチする場面もあります。一方、冗長構成やシステム構成の柔軟性でどうしても外付けを選択したい、そして運用保守をもっとシンプルにしたい(しなければならない)という場面で協力なストレージシステム高速化提案サポーターになるものと感じています。

つまり、この「IBM FlashSystem」が既存のPCI Express FLASH Storageの置き換えになる訳ではないでしょうし、それらでカバー仕切れていなかったご用途が沢山あるように感じます。つまり、FLASH Storage市場を活性化していくために、両者のプロダクトは今後も共存していくものと思います。FLASH Storageといっても、様々なご要求仕様の優先順位や構成上の縛りがあります。「百把一からげ」ではなくて、システム要件をしっかり分析して既存のプロダクトと今回の新プロダクトを上手く使い分けていく事が重要でしょう。ストレージの構成には、特に重要なファクターだと感じています。


※今回、デリケートな内容でもありますので、今一度改めてこのコメントを付します

本ブログに記載の内容は、執筆者である私 伊藤孝行の個人的見解であり
必ずしも所属組織の立場、戦略、意見を代表するものではありません
特に本エントリー(記事)は、小生が他社を含めたストレージ企業に在籍した経験から
コメントしているものであり、所属組織の販売戦略や見解を示しているものではありません





posted by ハリー伊藤 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ストレージ業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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