2010年2月9日に開催された IDC Japan株式会社主催

『Japan Storage Vision 2010』 での私 伊藤孝行の講演内容を

動画で公開しております。 講演動画はこちらへ


2013年03月07日

実物と印刷物のやらしい関係

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本日職場からの帰路、久しぶりに腕時計の電池交換をしてきました。画像の右側にあるちょっとクラッシックな角型の腕時計です。前の職場はビジネスカジュアルがメインだったので腕時計もカジュアルだったのですが、今の職場はスーツにネクタイが基本なので、持ち合わせていながら使っていなかった腕時計を再び登用しています。

お気に入りの腕時計は自動巻きの機種なので腕に着ければ動くのですが、一部クオーツ式なので電池交換してきました。電池交換は20分ほど待たされますのでつい同じフロアの腕時計売り場をウロウロ。この行動は良くないですね、つい物欲が刺激されます(苦笑。その物欲はなんとか抑えつつ、気を紛らわすためにご覧のカタログを頂いてきました。

私はどうも天邪鬼なので、No.1ブランドには興味が無く(予算に合わないというのが正しいかも)No.2やNo.3のブランド・プロダクトによく目が行きます。自動巻き機械式でお気に入りがORIENTさんのプロダクトです。画像の左側にある時計は、かれこれ14年前に入手したORIENTさんの限定品。といっても高価なものではありませんが、ここのプロダクトは程よくクラッシックというかノスタルジーに包まれた構成になっていて、昭和世代の自分のココロに響いてきます。

そして今回頂いてきたカタログ。この赤いベゼルのプロダクトが何とも懐かしい色合いとデザインで、店頭の実機展示品で一目惚れしてしまいました。そしてこの紙面で見る写真。迫力が今ひとつ違うんですよね。印刷物に色味のあるプロダクトの迫力を伝えるのは、なかなか難しいものです。

以前エントリーで書きましたように、私は新卒で入社した企業が総合印刷業の企業でした。担当したのは食品業界と自転車メーカーさん、そしてレンタルビデオ業界。印刷物に画像を掲載するのは、撮影時の条件に加えて製版の過程でどう味付けするかで、どんどん色味や質感が変わってしまいます。

この画像のワインレッドのベゼルの腕時計で説明しますと、現物に比べてワインレッドの色味が違うのと色の深み(ボリュームと良く言っていました)そして質感が違って見えます。印刷物は、撮影時条件と製版時条件・インクで印刷時といった主に3つの場面で再現性がどんどん変化してしまいます。そこで当時印刷営業が活用していたのが、製版プロセスの現場に商品の「現物」を持ち込むこと。

製版オペレーターとしても、撮影された状態が実物と同一でないことを良く知っているので、現物の持ち込みは大歓迎されていました。私は食品と自転車業界担当でしたから、よく饅頭やういろうの実物、そして自転車フレームのパイプ見本をよく会社に持ち込んで製版オペレータに色見本として活用してもらっていました。

一方、他の営業さんたちはいろいろな業界を担当されていらっしゃったので、中には通販カタログの担当者さんは服飾系のサンプルを持ち込む中で、下着の現物サンプルを机上で整理して畳んでいるという妙な光景に、新人の自分は驚いたものです。

印刷営業時代、よく先輩方に「現物主義」ということを叩き込まれました。特に、現物に展開した時のギャップは、商品パッケージを制作・提案する際には大きな意味を持っていました。そんな訳で、今宵の腕時計の電池交換から、ちょっぴり懐かしい話題を思い出した次第です。

一方、昨今のIT業界特にストレージ業界は、実体よりも仮想化された技術の中で経営・コスト効率を向上させていくというアプローチが中心になっています。自分がいま関わっているITストレージの中身と過去の現物主義一辺倒の中身との間に、複雑な気持ちを覚える早春の宵でございます。




posted by ハリー伊藤 at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷・写真関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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