2010年2月9日に開催された IDC Japan株式会社主催

『Japan Storage Vision 2010』 での私 伊藤孝行の講演内容を

動画で公開しております。 講演動画はこちらへ


2014年03月05日

音楽快楽のつもりが仕事用


先週の北米出張で、TucsonからSan Franciscoへの移動日。空港に着いて出発までの間にかようなデバイスをgetして参りました。その背景は、北米の空港内にはこんなはた迷惑な物欲自販機がありまして(苦笑、


ちょうど、搭乗便出発まで時間があったのでついつい。旅先では投宿地の自室で音楽がかけられるのに、スピーカー設備がないのでということで、Bluetoothで接続できるこのスピーカーを調達。内蔵されているスピーカーユニットの口径はかなり小さいので音質はあまり期待できないものの、BGMとしては充分。そして意外な側面がここです。


側面には、電源スイッチと音量調整があるのですが、欧米モノの外部スピーカーで必ず配されている電話音声通話の機能。ご覧のように、このデバイスでも電話通話ボタンが配されており、音声通話というか電話会議に利用できます。

ちょうど、San Franciscoの某日に日本側のパートナービジネス組織の定例ミーティングに電話会議で参戦しなければならなかったので、これを利活用しました。スピーカーからの音声は申し分なく聞くことが出来ましたが、マイク部がエコー抑止のためか感度控え目でしたのでトークする人物の間際に置かないと声が遠いとクレームを受けましたが、それさえ守れば快適に利用できました。

ホテル自室で音楽を聴いてリフレッシュのつもりが仕事用に転用されてしまい複雑な思いでしたが、電話会議にも最適なプロダクトでございました。因みに、BEST BUY自販機では$99(税抜)。San Francisco地区の消費税が8%程度なので、日本国内で購入するよりは数千円お得だったようです。

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2012年12月23日

引き算の技術

先日、自宅マンション自治会恒例のクリスマス催事をお手伝いしてきました。今年は子供の部のみの構成で、自宅マンション内でピアノ教室をされている先生の生徒さんによるピアノとハンドベルの発表会。約30組の発表で、クリスマスにちなんだ選曲でなかなか盛り上がりました。

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防災部長としての私の役割は、司会進行役とPA(音響機器)オペレータです。上の画像がそのコックピットですが、今日の話題はそのPA機器で感じた事。

一番上の機器は、「ミキサー」といってマイクやBGMの音を混ぜて(ミックス)音量や音質のバランスを取る機器です。その下にあるツマミが一杯あるのが「イコライザー」という音の周波数別に音質を制御する機器。何が「引き算」かというと、このイコライザーでのオペレーションについてです。

一時期からラジカセ(死語?)にも付くようになったイコライザー。いわゆる「音質」ツマミよりももっと細かく音質を設定できるものとして民生機器にも浸透しました。カーオーディオの方が浸透しているかもしれませんね。そしてこのイコライザー、民生機器では足したい音域を「足す」という手法。つまり低音を足したければ、低域のツマミを持ち上げるやりかたです。

一方業務用のPA機器では、ツマミが画像のようにとてもたくさんある=周波数帯を細かく制御できる一方、使い方は不必要な音域を「削る」という使い方をします。これは、マイクをスピーカーに近づけ過ぎた時に「キィーン」「ブォーン」と嫌な音がする「ハウリング」を抑制することが主な使途であるため。

もちろん、スピーカーにマイクを近づけ過ぎればハウリングするのは当たり前なのですが、離している場合でも必要な音量に上げていくとハウリングが発生してしまうのでこのイコライザーで調整します。機器を設置するハコ(箱:会場のことです)によって、音場特性が様々で無用に低域等が強調されたりする状況がまちまちなので、イコライザーを使って調整します。

そのやりかたは、わざとハウリングが起きる音量まで上げておいて、イコライザーの周波数の一部を何デシベルか「下げて」=削って、バランスを取っていきます。ツマミひとつひとつが「音域」に充てられていて、このツマミがたくさんあるほど細かく周波数に分割して制御できます。上下の真ん中がゼロデシベルで素材の音そのまま通過させる値。真ん中から上に振ると「足す」、下に振ると「削る」ことになります。上と下のグループは、ステレオの左チャンネルと右チャンネルです。

画像を見て頂くとお判りになると思いますが、自宅マンションのメインラウンジの場合で「削った音域」は、ツマミが下げられている音域になります。一般的には、ご覧のようにゼロデシベルの真ん中から「下げる」=削る設定が中心になります。

このように「削る」方法で音のバランスを取っていくとあら不思議。無用に音場の特性で響いていた中低域や高域の音が「削られる」ことで、とてもバランスよく耳にやさしい聴きやすい音に変わります。しかも音量を上げていっても、うるささが強調されることなく音の粒が良く揃って心地よく耳に入ってきます。

イコライザー=平均化という意味ですから、このように本来は「不要な音域を削って音を平均化する」機器という意味なのでしょう。でも民生機器では「音を足すこと」に注力が置かれてしまっていて、なんとなく本末転倒になっています。

振り返ると、普段のビジネスも同様のことが言えるのかとも思います。「あれもできる」「これもできてお得」と機能や特徴てんこ盛りの訴求は一見見栄えが良いのですが、衝動買い向け訴求でもない限り持久力の無い方法です。一方、きっちりお客様やパートナーさんのご要求や課題に注目して、数ある訴求点から必要以外のものは「削って」、必要な部分を際立たせていく事。結構これは勇気の必要な行動ですが、結果全体のソリューションのバランスが取れ、受け取る側には心地よくそしてよく響く「音」になっていくのではないでしょうか。

「削る」ことから得られるトータルバランス。心がけていきたいものです。なかなか、このような別の場面での実感が伴わないと、気にすることができないポイントだと感じた次第です。

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2010年01月10日

プロっぽい音響品質評価



音響品質評価ツールでプロっぽいこんなものを発見。ソフトウェアスペクトラムアナライザです。ハードウェアですと安いものでも10万円弱の投資が必要ですが、簡易的な目安としてはこのソフトウェアモノでそれなりに役に立ちます。

ミニFM放送の調べ物をしていて見つけました。 『WaveSpectra』 というフリーウェア。放送局やレコーディングスタジオで見かけるXYコサジュー描画による音響品質が確認できるモードがあります。

どうやら、ネットで見ますとオーディオ趣味の皆さんやパソコンマルチトラックレコーディング分野の皆さんには有名なツールのようです。FM放送で試してみたのが上の動画。残念ながら各サイトに測定例が出ているように描画が絡まった糸みたいにフワフワと広がりません。色々設定したりネットで調べてみたものの判らず。どなたか判りませんかね。

では週末恒例、 『東京スカイツリー』 定点観測です。観測開始から比べて肉眼でも随分目立つようになったと思ったら、倍近い高さに伸びてきたようです。

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  写真:本日 2010年1月10日現在

比較のために、定点観測開始時の画像もどうぞ。

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  写真:2009年11月24日 定点観測開始時点


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2009年12月20日

本番当日。

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自宅マンション自治会 『クリスマスイベント』 本番であります。まずは午前に子供の部、お楽しみ映画上映会、ミニゲーム大会(人間知恵の輪)、お楽しみ抽選会、サンタクロース登場、といったところです。最後のお楽しみビンゴゲーム大会は、管理組合の総会時説明用に調達いただいた液晶プロジェクタとスクリーンを活用して、フリーウェアのビンゴ抽選ソフトとの組み合わせにて殆ど費用をかけずに 『プロっぽい』 イベント内容のできあがりです。

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毎年サンタクロースには、管理会社のフロント担当(営業担当者)さんが体型(横幅、身長とも)的にぴったり適任なので、毎年お願いしています。子供達も小学生はもう 『あのヒトだ!』 と気付いていますが、幼稚園児以下は結構 『サンタさんだぁっ!』 と盛り上がってくれています。こんな素朴な感動が日々の世知辛さを忘れさせてくれて、運営するこちら側も高揚した気分にさせてくれるものです。

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そして大人の部は、一応防災関連行事ということで 『AED・心肺蘇生法について』 の勉強タイムを経てお楽しみミニライブです。今年もフランスからジャズボーカリスト 『冨田良子』 さんが帰省をかねて来日の折に当マンションへお立ち寄りいただきました。

今回は近隣の大型マンションの管理組合にもお声がけし、ご来賓として会場にお越しいただきました。こんなちょっとした催事で近隣とも交流していくことが防災力強化の一端になります。

では最後に毎週末恒例の東京スカイツリー定点観測です。

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2009年12月19日

今年最後のアマチュアPA

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翌日の自宅マンションクリスマス催事に向け、セットアップです。こちらが今回のコックピットであります。進行表の位置に照明用コントローラが配置されますが、配置後の写真を失念してしましました。PA(音響)は数多くこなしてきましたが、今回が初めて照明も併用した、しかもプロっぽい照明機材を用意してのオペレーションになります。

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会場づくりはこんな感じで、2階の集会場(サブエントランスホール)を転用してステージ作りをしました。先般の 『クリスマスフラワーアレンジメント講習会』 で製作したフラワーアレンジメントが華を添えます。一個一個は小さなアレンジメントですが、数がまとまりますとなかなかの迫力です。

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PA卓から見たステージです。照明はフットライトとパーライト(右上に見える黒い筐体の照明)の簡易的なものですが、なかなかプロっぽくなってきました。明日に備え、簡単なリハーサルと音のチューニングを行って終了。毎日使っているPAシステムではないからか、セットアップ直後は音に張りがありませんでしたので、しばらくCD音源で鳴らしておきましたら、元通り元気な音になってきました。丁度、今回公演されるミュージシャンのCDを持っておりますので、そのCDでしばらく鳴らして 『実戦』 モードの鳴らしをしたことになります。

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2009年12月18日

プロっぽく 『削る』

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プロ音響の世界では、音の要素を 『削る』 ことによる品質向上策があります。一般人からしますと、音を良くするには低音を 『増やしたり』 音量を 『増やしたり』 と、要素を 『プラスする』 方向が思い浮かびますが、プロは正反対で 『削って』 音質の安定化と品質向上を行います。

私もPA(PublicAddressing)すなわちプロ音響に手を出してから、この 『削る』 という理論に戸惑いと驚きを感じました。ちょいと昔のミニコンポなどでは、 『グラフィックイコライザ』 といって高音・中音・低音よりも細かく音質を操作できる機能を持っているものがありました。私は無意識に低音部と高音部を 『プラスして』 聴感を良くしていました。

上の写真で、下の段に置かれている黒い機械が 『グラフィックイコライザー』 でありまして、ツマミが一杯あるのがお判りいただけると思います。これは高音・中音・低音ならば3つのツマミですむのですが、このマシンは実に31の音域にツマミが分かれていて調整ができます。

つまり、音の周波数帯域(音の高低は周波数で示すことができます)を31分割して調整できるのです。それでなにをするかというと、不要な周波数帯域を 『削って』 いくのです。具体的にはマイクの音量を上げすぎると 『キーン』 と鳴ってしまうハウリングをわざと起こして、その周波数帯域をすこしずつ削っていきます。

ハウリングが起きやすい周波数というのは、その現場の音場で無用に共鳴しやすい音域でもあったりしますから、こうして音を 『削って』 いくと単にハウリング抑止の環境ができるだけでなく、全体の音が締まっていきバランスがよくなって聴きやすい音になっていくことが実感できます。

最初、私はこの理屈を理解できていなかったので、単にハウリング抑止のためにこの作業をしていったのですが、最後にとても締まった音になったことに大変驚きました。もちろん、それぞれの音場で全体のバランス上不足している帯域を少しブースト(足す)こともありますが、基本的にはごく僅かです。

音質の調整だけではなく、本番の演奏時にも 『削る』 ことによるバランス調整法が鉄則です。たとえばボーカル、ピアノ、ペースのバンドであれば、ボーカルが聞こえ辛いからボーカルの音を上げるのではなく、ピアノ・ベースを 『削って』 バランスをとったりします。削らずに足すだけですと、ハウリングしてしまったり全体の音が大きすぎてそれぞれの 『像』 がぼやけていきます。

アマチュアのロックバンドが決まって(失礼!)ボーカルが聞こえ辛くギターが大きすぎて、という現象はこういうテクニックの不足と、ギタリストが周りのパートとの音のバランスを良く気にせずに、自分の大音響に陶酔しているからだったりします。

そんなわけでPA分野での 『削るプロテクニック』 にひとしきり感心しながら 『アマチュアPAオペレータ活動』 に取り組んでいます。 『足す』 のではなく 『削る』 考え方と周りとのアンサンブルを気にしながら業務遂行することは、あらゆる仕事に通じることではないでしょうか。私自身、本業のIT提案業務においてもこの理論が最近役立っています。



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2009年12月06日

コンディションチェック

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本日は、自宅マンション自治会での 『防災ラリー クリスマス・パーティー』 に備え、PA(音響)機器のコンディションチェックであります。今回、自治会の備品予算で 『マルチケーブル』 を購入頂いたので、既存機器のコンディション確認を含め、動作試験を行いました。

『マルチケーブル』 というのは、その名の通り複数のケーブルを一本に統合してマルチに接続するシステムのことです。ご覧の写真のように、ステージ側には複数の接続用コネクタを備えたボックスがあり、PA調整卓までの間は一本のケーブルで引き回します。このシステムが無ければ、ご覧の接続用コネクタ数分のケーブルを引き回す必要があるわけで、この製品であれば16+4チャンネル=20チャンネルですから、これがなければ20本のケーブルを引き回さねばなりません。

アマチュアPA界でも、このマルチケーブルが利用できるのは 『プロっぽい』 レベルに到達する訳でありまして、気分が高揚します。もちろん、プロの現場では規模の大小を問わず必ず使われているようなアイテムなのですが。過去はこれだけのチャンネル数を用意するならば20万円近く必要なシステムでしたが、昨今はいい時代になり商売用として酷使しないのであれば比較的安価な製品も出ておりまして、今回の製品も数万円でした。

もちろん、耐久性であるとか使用しているケーブルの品質=音質にはデメリットもある訳ですが、そこは年に数回の催事用ということ・小規模システムで大音響を連続して利用しないことを考慮すれば、充分使い物になります。

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今回のチェックは、16チャンネルの入力系統が全て障害なく使えるかをチェックするため、順番につなぎ変えていく必要があるのですが、本日は優秀なアシスタントを従えて行いましたので短時間で完了しました。はい、アシスタントは長女りか(小3)であります。なかなかプロっぽい後姿でありますね(苦笑。

思い起こせば、私が音響関係の趣味に入り始めたきっかけは、小4で始まった 『放送委員会』 からであります。小3でも充分アシスタントにはなり得る訳です。音響の後は、照明機器のコンディションチェックを行って、本日の仕込みは終了しました。

日曜恒例の 『東京スカイツリー定点観測』 ですが、こんなことをしてましたら日没になり、今週は撮影しそびれました。残念。朝に撮影しておくべきでした。



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2009年11月23日

エージング中

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いやぁ、本日の関東地方は良い天気ですね。昨日名古屋から戻ったら関東は10℃を下回っていて、天気も悪ければとても寒くて気が滅入りました。嫁や子供達は天気がいいと 『外出、外出』 とうるさいのですが、普段仕事で外に出回っている身としては、こんな天気が良い日であっても休日くらい自宅でゆっくりしたいと思うのです。見晴らしの良い自宅の窓から晴れ渡った外を横目で眺めながら、読書や調べモノというのは至福の時であります。

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私が名古屋の実家で介護に行っていたので、この連休は嫁・子供達は嫁の実家にでも泊まりで遊びに行ったようです。朝風呂を浴びて、部屋を掃除してから好き勝手させていただくこととしました。

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本日の朝食は、サムゲタン風おかゆにしてみました。って冷蔵庫の残り物でやっつけただけですけどね。鶏肉が異様に好きな私としてはご馳走です。会社近くの 『からくに家 芝大門店』 さんのサムゲタンが至上最強と思っておりますが、こちらは別の機会に取材・ご紹介させていただくこととして、今朝はサムゲタンもどきで我慢です。鶏もも肉とご飯を弱火でコトコト煮て、アクを丹念に取っていけばそれっぽく白濁したサムゲタン風になります。仕上げは鶏がらスープと塩です。お好みでチューブのにんにくなどを落とすと風味が豊かになります。

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とまあマイペースで家事をしつつ、昨日照明機器と一緒に届いた小型アンプ内蔵モニター 『MACKIE SRM150』 のエージングを行っております。これはクリスマスのミニライブで使用する追加機器ですが、ボーカリスト等演者が自分たちの演奏音をモニターするために利用します。

お客さんへ向けられたメインスピーカは演者には直接聞こえませんから、こうした機器でモニタします。その筋では俗に 『返し』 と言われるのですが、演者の音を演者に返すから 『返し』 と言うのです。よくライブで演者の足元に置いてある黒い箱がそれです。マンションでのミニライブは規模が小さいですから、こうした小さなアンプ内蔵スピーカで代用します。

『エージング』 と言う言葉はワインの製造工程やストレージ業界でも使われます。前者のそれは 『熟成』 の意味でエージングという言葉そのものですね。後者は熟成というよりは 『加速試験』 と日本語表現されたりします。ストレージ(ハードディスクに関して)は、 『バスタブカーブ』 というものがありまして、障害発生率をグラフにした時のカーブを指して言います。使い始めと寿命に近づくあたりで障害率が高く、導入から一定期間経過すれば安定するという考え方(事象?)です。

そこで、ハードディスク使用開始後2〜3ヶ月間の最初の障害率カーブを抑え込むため、ストレージメーカーの出荷時検査で 『加速試験』 としてアクセス頻度を高めて短時間の検査で利用時間を加速させて検査します。このことを、我々ストレージ業界では俗に 『エージング』 と呼んでいます。

さて話は戻って上記写真のSRM150のエージングですが、スピーカやアンプの 『エージング』 はワインのそれに近いでしょうか。今回も箱から出した瞬間の音は、低音がカチカチで低音成分自体が殆ど出ず、広域も伸びというか倍音成分でしょうか殆ど出てこないので、全体的に 『何じゃこりゃ』 というヒドい音でした。手元のCDで音を出して半日ほどしてくると、上述のヒドい状況は緩和されてきました。

オーディオマニアのヲジサマ達はエージングに数週間かかる、などと仰いますが私の耳ではそこまで変化を感じることができません(苦笑。これまででおよそ丸一日経ちましたが、充分聞けるレベルにはなってきました。おろしたてのスピーカは特に小さめの音から慣らしていくいくことが重要のようですので、いきなり大音量の本番へ投入しないでこうしたエージングは大切な手続きです。

ま、実のところ 『エージング』 をしている自分に酔っているだけの向きもありますが(笑、確かに音がおろしたてから変わってくるので面白いですよ。お気に入りのエージング用CDは各諸氏お持ちのようですが、私のお気に入りはご覧の 『Live in Paris / Diana Krall』 『Standard Time / Wynton Marsalis』 です。いずれもスローテンポからハイテンポまで、スピーカのエージングに良い慣らしになる曲が続きます。

Diana Krallは低めのキーの太いボーカルと前に出たギターが具合良く、Marsalisのトランペットはスローからハイテンポと変化が多彩でエージングにもってこいです。プロのPAオペーレタ諸氏も各自お気に入りのエージング用CDを選定されているようで、たまに何のCDを使うかという話題になったりします。世の中には色々な音を収録した 『エージング専用CD』 なんてのも売っていますが、そんなのは邪道で普通のCD楽曲を使うのが通のようです。






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2009年11月22日

プロっぽくピカピカ

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さぁ、届きました。マンション自治会クリスマス催事のミニライブ用照明機器です。このようにフロアに直置きして演者を照らす 『フットライト』 と呼ばれる照明機器であります。先にお伝えしたように、会場の電源容量を考慮したLEDによる低消費電力システムです。ある意味エコであります。

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こんな具合に、大型LEDが埋め込まれておりまして、色の三原色であるRGBの各LEDをかけ合わせて各色を生み出します。LEDだと光量は正直バカにしておりましたがとんでもない!フル点灯では、直視できないくらい強力な光量であり、実用性充分です。上の写真も最小光量に絞っての撮影です。

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その三原色は 『DMX512』 という規格の機器で制御いたします。これがそのDMX規格準拠の照明調整卓であります。この調整卓と照明機器をケーブルで接続して、デジタルで制御信号を送り込みます。

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そして、調整卓の各フェーダー(ボリュームのようなツマミ)に各色を割り当てたり、点滅の制御をします。では動画いってみよう(笑



はい、これで手元の制御卓で自由自在に 『プロっぽい』 照明効果を演出できます。また、照明機器や制御卓には予めマイクが搭載されており、周りの音に合わせて照明を自動制御させることもできたりします。

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2009年11月14日

そこでDMX規格ですよ

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来月開催する、自宅マンションでの年末クリスマスイベントですが、諸般の事情で昨年までの会場から場所が変更(といってもマンション内ですが)になったことから、音響・照明その他のセッティングについて再検討しております。

照明については、今回の場所は意識的に何らかの照明を追加することが必要になってきていますが、照明は大容量の電球を焚くので電源容量がばかになりません。一方、マンション内のラウンジ(集会所)なんてイベント用の電源配慮がされていませんから、電源容量不足で単純に照明を焚くことはできません。例によって 『プロっぽく』 いかに解決するかということで、PA(音響)・舞台設備のネット販売でお世話になっているサイトへ勉強に訪れました。

一昨年のInterBeeで見かけて気になっていたのですが、LED(発光ダイオード)による舞台照明器具があることを思い出し探してみると、上記写真のようなフットライトを見つけました。驚くべきは18Wという超低消費電力でおそらく電球式の50分の1以下ということのほか、価格がなんと13,800円でした。もうレンタルなんかするより買った方が安い時代ですね。良い時代になったものです。

さらに、照明の制御には専用の照明調整卓があることは知っていましたが、それはその筋のプロ用機材で数も多く出ないでしょうから、我々素人は活用できない価格や仕様だろうと思いながら見てみると...

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写真:DMX規格の照明調整卓(廉価版)

なんと9,800円から入手できます。この写真の製品が最廉価版でこの価格ですが、チャンネル数も必要最低限あり、充分実用的です。そして照明機器とこの照明調整卓をどのような信号線で繋いで制御するかといいますと、 『DMX規格』 というものがありまして、マイクケーブルで利用されるXLR(キヤノンとも言ったりしますが)規格の3ピンコネクタのケーブルで相互接続します。

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この背面写真の中央右よりにオス・メス並んであるのがそのDMX端子です。一応、デジタル伝送用規格ということで、マイクケーブルとは違うシールド性(耐雑音)のケーブルを利用するようです。しかもIN/OUTがあり、複数の照明機器はいわゆるデイジーチェイン(芋づる式接続)がなされまして512チャンネルまでの対応が規格化されています。デイジーチェインの末端は、ちゃんと120オームのターミネイタ(終端抵抗)が必要で、まるでストレージのSCSI規格のようです。

DMXチャンネルがどのように活用されるかは照明機器次第でして、たとえば上述のフットライトならばRGBの3原色をダイレクトに3チャンネルへ割り当て、調整卓の1番目のフェーダー(ボリューム)がR、2番目がG、3番目がB、といった完全マニュアル制御が基本です。照明側設定によってはフェーダー一本で(光量を変えずに)RGBの掛け合わせ(色味)が連続変化したり、1チャンネルを点灯すればオレンジ、2チャンネルを点灯すればスカイブルー、各フェーダーは光量の連続可変といったプリセットで制御することも可能のようです。このように幾つかの制御モードを照明機器側が持っているので、照明機器側のディップスイッチやモード切替えボタンで選択します。

高校生の時代に、学園祭のバンドライブで少し舞台照明をかじったことがありましたが、当然こんな賢い仕組みではなくフットライトが電球ひとつ飛びで3色個別点灯できる程度で、RGBと色分けはあったものの 『最大光量』 の掛け合わせを手元のブレーカーで接・断する程度の原始的なものでした。

余談ですが、この間判決が出た某元女優さんが 『サイバーの○ピー』 と称してクラブでDJぶりを発揮してた動画が某動画サイトで公開されていましたが、彼女が頭を振りながら操作していたのはレコードプレーヤーではなかったので、このような照明操作卓(DMXコントローラ)だったと思われます。

さて、今回は上述LEDフットライトを2セット、制御卓を1台、そのたDMXケーブル類をあわせ4万円台でシステムが完成です。昔の照明器具レンタル代金よりも割安で、プロ並みの照明制御ができるDMX規格が活用できるという、なんとも良い時代になったものです。もっとも、私にとっては民生品価格でこんな 『プロっぽい』 機材を活用できる場面を提供してくれる現代に感謝、であります。久しぶりに 『プロっぽい』 デバイス発見、です。





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2009年11月12日

PAオペレータの季節

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いよいよ、アマチュアPAオペレータの季節です。PAとはPublicAddressingの意で、いわゆるイベントでの音響オペレーションのことです。私の広く浅い趣味の一環でして、自宅マンションの催事ではアマチュアPAオペレータをさせていただいています。なにが 『季節』 かと申しますと、ここ数年クリスマスにはマンション自治会でささやかなクリスマスイベントを開催するのですが、そこでは隔年でミニライブを企画しておりますので、本格的なPAオペレータ活動唯一の 『季節』 なのあります。

PA機器・オペレーションのなにが興味があるかと申しますと、なにせ 『プロっぽさ』 満載だからなのです。我ながら単純であります。PA機器類は私が学生のころにもかかわったのですが、当時はひと揃えでかれこれ100万円近い費用がかかったのですが、ここ数年は各メーカー中国などでの低コスト製造が主流になり、グレードを抑えれば2〜30万円でひと揃えできるようになりました。過去はPA機器といえばレンタルが主流でしたが、レンタルも送料含め5〜6万円は一回につき必要ですから、マンション管理組合で 『購入』 となった次第です。既に10件近い催事で活用していますから、もう元を取ったことになりますね。

PA機器の 『プロっぽさ』 は別枠で写真付きにてご紹介するとして、今回は催事日程が決まりましたので、レイアウトの検討を行いました。今年は例年利用していたマンション内集会施設が諸般の事情で利用できないため、今年初めての別スペースを活用するので再設計となりました。

従来の集会施設は、以前に建築事務所にお勤めのホンモノのプロ(プロっぽい、ではなく)の住民の方に、レイアウトを検討いただいたのですが、今回は私がPA担当を兼ねご覧のようなレイアウトを設計することになりました。PCで図面を正確な縮尺で取り込めば、椅子やテーブルなど正確な縮尺のサイズで配置すれば、コピーや移動が容易なので思いのほかあっという間に案ができあがりました。

イベントも旅行も、こうして検討段階が一番楽しかったりするのは皆さん共通の感想をお持ちのようです。余談ですが、ある映画監督が 『次作の構想を練っているときが一番楽しい』 とコメントされていらっしゃいました。何でも、撮影に入ってしまうと 『生みの苦しみ』 で結構ストレスが溜まるようです。

アマチュアPAオペレータは、イベント当日に良い音のバランスで 『プロっぽく』 オペレーションできた瞬間は爽快でありますけれど。私は音楽が好きですが楽器はできませんので、本当は楽器を通してライブなどに参加してみたいのですが、こうしてPA機器を通してライブに参加できることは至福の瞬間であります。一昨年のジャズライブの際は、ミュージシャンの方にも気に入っていただけたオペレーションができたいので、オーラスの曲を終えた後のバンド紹介の最後に 『PA、伊藤孝行っ!』 とボーカリストの方に紹介いただけたのは、とても嬉しい思い出として残っています。

posted by ハリー伊藤 at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 音響関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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